作品一覧


 

笑って泣いて

“和製オペレッタ”


【音舞語り】(おとまいがたり)とは、加藤木朗が執筆する物語を日本古来の舞踊や音楽、語りの手法を用いて表現する、和力独自の舞台作品だ。

あえてわかりやすく言うならば「和製オペラッタ」と言えるかもしれない。

モチーフや題材は作品ごとに変わり、毎年新作が発表される。

親子や男女の絆、愛情といった時代を超えた普遍的なものを描くと同時に、時に世情をも反映した悲喜こもごものストーリーが観る者の感情に訴え、心に余韻を残す。

現在までに上演された作品は19を数える。

 

木守 (2023)

まだずっと一緒にいたかった…

大切な桜の木との別れを受け入れることができない男は、自らの命を削ってでも共に過ごせる時間を取り戻そうとする。

ハラハラと舞う桜の花びらは、男に何と答えたのでしょう。

柿女房 (2022)

業突く張りの名主に、せっかく耕した土地を取られそうになった男。

「その土地から出ていきたくなかったら、3年で柿の実を成らせるように」との無理難題に応えようと、一粒の種から大事に大事に柿の木を育てた。

ある、日柿の木の精が美しい女の姿となって男の前に現れると…

たつこ姫 (2022)

田沢湖のほとりに住んでいる八郎とたつこは幼い子を育てている。飢饉で食べ物がなくお乳が出ないたつこは、耐え兼ねて禁じられた「神の沢」へ入り、神の食べ物を分けてもらう。わが子への愛情が自身の欲望にすり替わる時、恐ろしい姿に変わってしまう。

加藤木朗が故郷秋田の民話をもとにアレンジした物語を、花綯とゲストの木村俊介氏による舞台「和来座」で上演した。

あの世の岩戸 (2021)

もう会えなくなってしまった、大切な人。

もし1日だけ会えるとしたら、何を伝えるのでしょうか。

音楽、舞、芝居で紡ぐ暖かな心の物語り。


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赤い糸 (2020)

ある晩のこと、死んだはずのお露が新三郎を訪ねて来る。

あの世のものと契りを結べば、命を落とす。

恋しいお露に会えない切なさに耐え兼ねて、「決してはがしてはいけない」と言われたお札をじっと見つめ、手を伸ばしてしまう新三郎。その手からは赤い糸が伸び、お露の赤い糸に・・・

想影流し (2019)

声に出すことも、忘れることもできない、あの方への気持ち。やり場がなくなり心苦しむ男が辿り着いたは想影流しの川。

水面に浮かび上がる、その想い。

あなたは、流しますか、それとも沈めますか...

あち姫物語 (2019)

人々の苦しみと絶望を糧に力を増幅させる「暗闇太夫」にわが子を拐われたあち姫。

闇を切り裂く一条の光を得るため、己の鱗を砕いて星を作るが、母と子は無事再開できるのか...

ハナの木・三 (2018)


案山子 (2017)

ハナの木・二 (2016)

ハナの木・一 (2015)

殺鶴石・つるごろしのいし


干支継ぎ (2013)

鯰退治 (2012)

なまはげ (2011)

雪女と人間の間に生まれた雪男(ゆきお)は父親と暮らしている。

ある日、雪男は母に会うため母親の残していった火伏の扇を手に山へ出かけていく。人間の欲望により力を増した火の神が暴れて、雪女が暮らせない熱い山になってしまった。

ゲスト:柳家小平太師匠(当時は柳家三若)(落語)、内藤哲郎氏(和太鼓)、帯名久仁子氏(お箏・大胡弓)

涙の井戸 (2010)


姨捨浦島 (2009)

やまたのおろち異聞 (2009)

牡丹燈籠 (2008)

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雪女 (2007)

人間と情を交わした罪で、仲間から追放されて醜い蛇の姿に変えられてしまった雪女。

人間の欲望によって力を増した火の神が里を襲うとき、愛する人間の夫と我が子を守ろうとするが・・・。